のんびりだるまとーく

今日のとーく

人生は思い通り?

2026年08月01日(土)

最近、作者は分かりませんが、印象に残る言葉を目にしました。
『この世は思った通りになるそうです。思った通りにならないよと思っている人が、思った通りにならなかった場合、思った通りになっているので、やっぱりこの世は思った通りになってるのだそうです。』

「なるほど」と思う一方で、「そんな簡単なものではない」と感じる方も多いでしょう。
確かにその通りです。人生には、自分の力ではどうにもならないことがあります。

病気になることもあります。
大切な人との別れもあります。
思いがけない災害に遭うこともあります。

ですから、「思えば何でもその通りになる」という意味ではありません。
しかし、この言葉を読んだとき、私はお釈迦さまの教えと重なる視点があると感じました。

このような言葉です…
『ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される(法句経より)』

これは「心で願えば何でも叶う」という意味ではありません。
私たちの心は、言葉よりも先にあり、行動よりも先にあります。

どんな心で毎日を過ごすかによって、自然と行動が変わり、その積み重ねが人生を形づくっていく、という教えです。

例えば、「健康になりたい」と思っていても、
「今日は暑いから歩くのをやめよう。」
「今日は甘いものを食べても大丈夫。」

そんな選択を毎日繰り返していたら、健康には近づきません。

反対に、
「今日は10分だけでも歩いてみよう。」
「好き嫌いをせずに野菜もたべよう。」

そんな小さなことでも、一日だけではわずかな違いです。けれども、その小さな積み重ねは、一年後には大きな違いとなって現れます。
人生は、一度の大きな決断で変わることは少なくても、毎日の小さな選択の積み重ねによって、少しずつ形づくられていくのです。

また、曹洞宗を開かれた道元禅師さまは、修行と悟りは別々ではないという「修証一如」の教えを大切にされました。これは、修行と悟りは別々のものではないという考え方です。

ですから…「いつか立派な人になったら人に優しくしよう。」や「心が整ってから感謝をしよう。」という考え方ではありません。

今日、手を合わせること。
今日、感謝を伝えること。
今日、誰かを思いやること。

その一つひとつの行いそのものが、仏さまの教えを“今”生きている姿なのです。

今日の“心”が今日の“行動”となり、
今日の“行動”が明日の“習慣”となり、
その積み重ねが、やがて“人生”になっていきます。

未来は、突然変わるものではありません。

今日という一日を丁寧に生きること。
目の前の人を大切にすること。
感謝を忘れずに暮らすこと。

その積み重ねが、自分の人生を穏やかにし、周りの人の人生もまた、少しずつ温かくしていくのではないでしょうか。