のんびりだるまとーく

今日のとーく

鬼の居場所、福のゆくえ

2026年01月28日(水)

節分の季節になると、それぞれのお家や、保育園・幼稚園、またさまざまな施設で、豆まきの行事が行われます。子どもたちの声や、豆のはねる音が、あちこちから聞こえてくる時期です。

鬼と聞くと、角があって牙をむいて、少し怖い顔をした姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。大きな声で現れて、追い払われる存在。節分の鬼は、そんなイメージが先に立ちます。

けれど…その鬼を少しだけ、自分の心に置き換えて考えてみましょう。

実は、私たちの内側にも鬼はいます。
思うようにいかないときに荒れてしまう心。
人と比べて落ち込んでしまう気持ち。
がんばれない自分を責めてしまう声。
それらは、怒りや妬み、不安や弱さとなって、鬼の姿を借りて現れてくるのかもしれません。

もしかしたら、鬼は追い出すべきものというより、気づいてあげるべき心なのかもしれません。

見ないふりをしたり、いなくなってほしいと押しやったりすると、鬼は形を変えて、また心の奥で騒ぎ出します。けれど、「ああ、今こんな気持ちなんだな」そう気づいてあげるだけで、鬼は少しおとなしくなります。

鬼もまた、もとは自分を守ろうとして生まれた心です。ただ、少し力の使い方が不器用だっただけなのかもしれません。

では…福とは何でしょうか。

もし、自分の中にある温かい心、人を思いやる気持ち、誰かのために手を差し出そうとする心が「福」だとしたら、福は自分の中にとどめるものではなく、人のために使っていくべきものなのかもしれません。

声をかけること。
話を聞くこと。
少し譲ること。
許そうとすること。

そうした小さな行いのひとつひとつが、福となって、自分の外へと静かに広がっていきます。

節分は、何かを追い払う日ではなく、福を分ける日。そして、自分の内にいる鬼とそっと顔を合わせる日。

福は外、鬼は内。

そんなふうに考えてみるのも、素敵なことかもしれませんね。